9月24日(火)第1レース
スタート予定時刻は14:05。風速3m/s。霧がかかっていて上マークは見えないが、上マーク設定方向は200度。コースは上下2.5回コース。
予定通り、スタートしたものの、X旗が揚がったあと、第1代表旗が揚がり、結局ゼネリコ。
スタートをやり直して、いよいよレースが始まった。
結構シフティーな風で、少し離れると風が違うというような状況だった。第一上マークは井田・山崎組、と松崎兄弟組がシングル目で回航。しかし、シフティーな風の中、井田・山崎組は途中、順位をおとしてしまう。普段は6m/sくらい吹く海面が今日は違った顔を見せている。それがヨットレースの面白さかもしれないが・・・。途中順位をおとした井田・山崎組だが、最終レグの右ブローに乗り、12〜13位まで浮上。松崎兄弟がすぐ前でフィニッシュ。あとのチームは20位前後でフィニッシュ。途中、マークが見えないためUSAのチームで下マークにクローズで上ってきた艇もあったとか・・・。本当に見えなかった。どんどん霧は濃くなり、ハーバーへの帰りもすぐ周りの艇しか見えず、もし1艇だけだったら心細いだろうなと思いながらコンパスだけを頼りにハーバーへ向かった。運営陣もドキドキものだったと言っていた。

さて、今回私はバハマのRovertさんのクルーとしてレースに参加しているが、、彼の軽風の走らせ方はおもしろい。軽風のクローズで風の強弱にあわせてジブシートを出し入れするのは普通だが、彼はジブシートと一緒にジブハリを引いたり緩めたりする。実際、艇速は速い。私も今度自分で試してみようと思った。
久しぶりにクルーでレースに出たが、この大会が終わる頃にはクルーの動作も上手くなっているはずだ。レースで練習しているような自分が情けないが・・・。Rovertさんからは、マスターズワールドにも一緒に出ようと誘われた。バーバーホーラーの使い方を聞くようなクルーでもいいらしい・・・。とにかく、私にとってはいろいろ勉強になっていることは確かである。
明日からは普通に順風域の風が吹くだろうから、今日はゆっくり休もう。今、現地時間の20:30になったばかり。ではまた明日。
Results(ABYCのホームページ)
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Snipe Western Hemisphere & Orient Championship 2002
9月25日(水)第2・第3レース
【第2レース】(今日の第1レース)は、ゼネリコを繰り返し13:35スタート。風向200〜210度。風速3m/s程度。視界は良好。このレースでトップを引いたのは2001年ワールドスナイプの覇者Alexandre Paradedaたちだった。最初彼らはそんなにいい位置で走っていなかった。が、左に進んでいった彼らには勝利のブローが待っていた・・・。というより、勝利のブローを掴みに行ったという方が正しいだろう。なかなか勇気の要るコース選択だったはず。何艇ものスターンを通って左に伸ばすのだから・・・。艇速自体はビックリするほどのものではない。互角に走れている日本チームもいる。そんな中、スピードが今ひとつ・・・と言いながらもこのレース、安部・山近組が健闘し7位フィニッシュ。松崎兄弟も続いて8位フィニッシュ。高村・丸山組が12位、井田・山崎組が14位、杉山・安本組が15位だった。
【第3レース】は風が上がってきた。風速5m〜6m/s。風向210〜240度。時間はすでに16時近くになっている。波も出てきて、実際の風力よりも強く感じた。このレースを制したのもAlexandre Paradeda・Flavio Fernandes組だった。第1レースが2位なので、現在トップ(2位と5.25差)。彼らには不得意な風域などないのだろう。それが本物のWinnerなのであろうが。このレース、高村・丸山組が日本チームでは一番よく、9位フィニッシュだった。
3レースが終わった時点での順位は松崎兄弟10位、井田・山崎組13位、高村・丸山組14位、安部・山近組15位、杉山・安本組19位。明日はLay Dayでノーレース。残りは金曜日と土曜日に各2レースづつの予定だ。昨日よりも今日の方が日本チームの調子がいいので、あさってからのレースが楽しみだ。
ちなみにBahamaのRovertが金曜日に仕事のために行ってしまうので、最終日にはレース出られないことは知っていたが、実は金曜日の朝の飛行機らしく、今日のレースをもって私の西半球の選手としての役目は終わった。海から戻るときにそのことを知り、驚いたのは言うまでもない。3レースしか出られない大会でも出場するというのは不思議だが、レースがよほど好きなのだろうと勝手に納得し、Rovertとはフロリダでの再開を約束して別れた。

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